小陰唇とは
尿道や膣の入口付近にあり、女性器の蓋の役目をしているヒダのことを言います。大陰唇の内側で、左右一対のヒダです。子供の頃は小さく目立ちませんが、第2次性徴で、次第に大きくなり、色素沈着が起きることがあります。また妊娠出産により、肥大や色素沈着が進行し、大陰唇からはみ出したり、ぶら下がったりする状態になることがあります。これが小陰唇肥大です。小陰唇の色素沈着が強く黒々している場合は、女性器が変形し老化している印象が強くなります。
小陰唇肥大の基準
小陰唇は、どんな基準から肥大と判断されるのでしょうか。他人と比較することはほとんどありませんので、悩んでいる方は下の症状の有無をご自身で確認してみてください。以下にチェックリストを作成しました。多く当てはまる方は小陰唇縮小手術の適応となります。
小陰唇が大陰唇からはみ出している
小陰唇にシワが多い
小陰唇の形や大きさに左右差がある
小陰唇の色が黒っぽく、色素沈着が強い
座った時や、パンツなどで圧迫されると痛い
小陰唇に違和感、かゆみがある
尿の飛び方がおかしい
おりものが多い
垢が貯まり悪臭がすることがある
小陰唇縮小手術を受けたほうがいいですか
本来、女性器の形や色には個人差があり、他人と比較しにくいため、正常か否かの判断は困難です。診察してみると手術の必要がない方もいらっしゃいます。一人で悩み続けるよりも、一度カウンセリングを受けてみるだけでも、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
自分で判断したいということであれば、鏡の前で直立に立ち、上性器部分を見ていただくのが参考になります。大陰唇から小陰唇がやや露出する程度ならば、正常の大きさです。大きくはみ出すようなら、肥大していると考えられます。
下着にこすれて痛い場合は、肥大はかなり大きいと思われ手術適応になります。小陰唇の肥大は、大陰唇と小陰唇の間に恥垢という分泌物の腐敗したアカがたまり、悪臭の原因になることがあります。小陰唇が肥大し衛生状態が保てない場合は手術適応になります。
小陰唇縮小
術前
術後48日目
20歳、既婚女性。小陰唇縮小、小陰唇肥大
小陰唇が黒く肥大しているということで御相談頂いた症例です。小陰唇は大きく肥大しており、その先端部中心に強い色素沈着が認められました。色素沈着部位を含めて肥大した小陰唇を切除し、綺麗な小陰唇を作製しました。特に気になっていた色素沈着が改善されました。未婚の方は小陰唇の黒ずみ、色素沈着を嫌がるようです。未婚なのに子供を産んだかのような黒々とした小陰唇にコンプレックスを持ち、誰にも相談できずに悩まれている方もいらっしゃいます。小陰唇縮小手術により、黒ずんだ部位を切除することで若々しい小陰唇になることが出来ます。